こんにちは!
ブロアファンが回らないとお客さんから申し出があったけど、
「どう診断していけばいいの?」と悩んでる方へ
整備士として、20年以上生きてきた自分が解説させていただきます
そこでこの記事では
- 簡潔かつわかりやすく
- ある程度の車両に対応できる
- 効率よい診断手順
目指して書いてみたので、よかったら読んでみてください
1 ブロアファンの操作パネルの確認
目的:スイッチ自体が故障してるか確認
- 他の電装(エアコンスイッチなど)が操作できれば、電源はきてる可能性が高い
- 風量スイッチを段階的に操作して液晶ディスプレイと相違がないか
2 ヒューズの確認
目的:回路が保護されてるか確認
- ヒューズボックスの場所を取扱説明書で確認(運転席・助手席など)
- ブロアモーター用のヒューズを探す (取扱説明書・ヒューズボックスのフタで確認)
- 切れていればヒューズ交換
- 切れてなければ電源電圧の確認
3 電源電圧の確認
目的;ブロアモーターに電圧がきてるか確認
- ブロアモーターのコネクタを外す
- エンジンを始動、ブロアスイッチをON
- コネクタの+−にテスターで当てて、12vがきてるか確認
- 12vきてなければ、リレーの確認
4 リレーの確認
目的:モーター電源のリレーが作動してるか確認
- ブロアモーター用のリレーを探す(リレーボックス裏に記載)
- ブロアモーターと同型リレーと差し替え作動確認
- 作動すれば、リレー不良
- 作動しなければ、ブロアモーターの確認
5 ブロアモーター単体点検
目的:モーターそのものの作動確認
- モーターを車両から取り外す
- バッテリから直接(+−)をモーターに接続して回るか確認
- モーターが回れば、モーターは正常
- ブロアモーターレジスターの確認
6 ブロアファンレジスター簡易判断
目的:風量調整用の抵抗器が壊れてるか確認
- 一部の車種では、レジスターが壊れると風量最大時のみ回る
- 風量最大の時だけ回る原因はレジスター内を介さずそのまま回路が成立するため
- レジスター不良
まとめ:原因の切り分け早見表
原因 特徴・症状
エアコンパネル不良 | 他の電装も作動しない可能性あり |
ヒューズ切れ | ヒューズ確認 |
リレー不良 | 電圧がブロアモータまできてない |
ブロアモーター不良 | 電圧きてるのに回らない |
レジスター不良 | 最大風量のみ回る |
今回の解説はざっくり診断なので車種によって違いがあるし、
修理書や配線図を見ないと判断できないこともありますが、
特にヒューズ・リレー・モーター・レジスターの4つは
よくトラブルが起きやすい部分です
焦らず、確実にチェックしていきましょう
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