- ディーラーを辞めたい
- でも、辞めたあとで後悔しないだろうか
私はディーラー整備士を辞めて、今は民間整備工場で整備士として働いています。
今は「辞めてよかった」と思っています。
ただ、後悔したこともあります。
- ディーラーを辞めてよかったこと
- ディーラーを辞めて後悔したこと
- 辞めたい理由によって、次にどこへ行けばいいか
- 辞めると決める前に、やっておくといいこと
ディーラー整備士を辞めてよかったこと|時間に追われない・残業なし・日曜休み
辞めてよかったと思うことは、大きく4つあります。
- 時間に追われず、自分のペースで作業できる
- 残業がなくなった
- 日曜・祝日が休みで、家族と予定を合わせられる
- 家のことに手を出せるようになった
時間に追われず、自分のペースで作業できる
ディーラー時代は、分単位で動いていました。
予約は常に埋まっていて、その合間にも待ち作業が次々と入ってきます。
気づけば一日が終わっている毎日でした。
民間整備工場では、待ち作業は簡単なオイル交換やタイヤ交換くらいです。
それ以外は予約された作業を、自分のペースで丁寧に進められます。
整備の仕事そのものは同じです。
それでも、時間に追われないだけで、気持ちの余裕はまったく違います。
残業がなくなった
ディーラー時代は、残業が月20時間を超えていました。
会社を出るのは、だいたい夜8時ごろです。
今の会社では残業がありません。
一日の終わりが、毎日ちゃんと見えます。
もちろん、すべての民間整備工場がそうとは限りません。
ただ、このありがたさはディーラーにいた頃には想像できませんでした。
日曜・祝日が休みで、家族と予定を合わせられる
ディーラー時代は平日休みでした。
妻と子どもは土日祝が休みなので、家族で出かけることがほとんどできませんでした。
今は土曜日は仕事ですが、日曜・祝日は休みです。
遠出の予定も立てられるし、子どもの行事にも合わせられます。
家のことに手を出せるようになった
以前は家事も育児も、妻がほとんど一人で回していました。いわゆるワンオペです。
正直に言うと、当時の私はそれを申し訳ないと思う気持ちが薄かったです。
今は残業がなく、休みも家族と合います。
完璧にはほど遠いですが、少しずつ家のことに手を出せるようになりました。
ディーラー整備士を辞めて後悔したこと|年収・情報と研修・職場環境・同僚
民間整備工場で働き始めて、「ディーラーの環境は当たり前じゃなかった」と気づいたことが4つあります。
- ボーナスの額が違い、年収は100万円以上下がった
- 最新の情報や研修に触れる機会が減った
- 冷暖房が完備された環境で働けた
- 年の近い同僚と切磋琢磨できた
ボーナスの額が違い、年収は100万円以上下がった
いちばん大きいのは、ボーナスの額の違いです。
ディーラーでは、業績がいい年には決算臨時賞与も出ていました。
残業がなくなって残業代が減ったこともあり、民間整備工場に移ってから、年収は100万円以上下がりました。
最新の情報や研修に触れる機会が減った
ディーラーには、新型車や新しい技術の情報がメーカーから次々と入ってきます。
研修で、新しい技術を学ぶ機会もありました。
最新の情報に触れ続けられる環境は、整備士にとって大きな価値でした。
民間整備工場では、自分から情報を取りにいかないと入ってきません。
研修を受ける機会は、ほぼありません。
冷暖房が完備された環境で働けた
ディーラーの工場は冷暖房が完備されていました。
今の職場には、冷暖房がありません。
夏は暑く、冬は寒い中での作業です。
年の近い同僚と切磋琢磨できた
ディーラーには、同じくらいの年の同僚がたくさんいました。
年が近いので話が合い、一緒に働くのが楽しかったです。
人数が多いぶん、価値観の合う仲間に出会える機会も多くあります。
分からないことを気軽に聞き合い、切磋琢磨できる仲間がいました。
今の職場は、全員が年上です。
年の近い仲間と切磋琢磨できる環境は、ディーラーならではでした。
ディーラーを辞めたい理由はどれ?|今のディーラー・働き方・整備士の仕事で行き先が変わる
「ディーラーを辞めたい」と思ったとき、
何が嫌なのかによって、次に行くべき場所は変わります。
| 嫌なのは | たとえば | 次の選択肢 |
|---|---|---|
| 今いるディーラー | 上司や人間関係、給料、その会社のやり方 | 別のディーラー |
| ディーラーという働き方 | 時間に追われる、平日休み、残業が多い | 民間整備工場 |
| 整備士の仕事そのもの | 整備が合わない、接客が苦手、体力的にきつい | 異業種 |
今いるディーラーが嫌なら、別のディーラーという選択肢がある
ディーラーは、メーカーごと、さらに販売会社ごとに別の会社です。
会社が違えば、社風も上司も給料も違います。
今の職場で感じている不満が、別のディーラーでは解決することもあります。
ディーラーという働き方が嫌なら、民間整備工場が向いている
時間に追われない働き方や、家族と合う休みは、民間整備工場で手に入りやすくなります。
ただし、前の章で書いたとおり、年収・研修・職場環境は下がることを覚悟しておく必要があります。
整備士の仕事そのものが嫌なら、異業種も選択肢になる
次のように感じているなら、異業種に移るのも一つの道です。
- 車を整備することが合わない
- 接客することが苦手
- 体力的にきつい(重い部品、立ちっぱなしの作業)
- 新しい技術を学び続けるのがつらい(ハイブリッド、EV、電子制御がどんどん増える)
辞める前にやっておくと、頭の中が整理できる4つのこと
「辞めたい」という気持ちだけで動くと、行き先を間違えます。
辞めると決める前に、今の自分が何に困っているのかをはっきりさせておくと、選ぶ道がぶれません。
| やること | 分かること | |
|---|---|---|
| ① | AIに話して整理する | 自分が何に困っているか |
| ② | 口コミサイトとSNSで調べる | 社風や中の人の声 |
| ③ | 別の職場の整備士に直接聞く | 今この瞬間の現場の話 |
| ④ | 転職エージェントに相談する | 条件(年収・休日・残業) |
① AIに話して、頭の中を整理する
誰にも気を使わずに話せる相手として、AIは使えます。
こんなふうに打ち込むだけで構いません。
何が本当の原因か整理したいので、質問してください
AIは質問を返してきます。それに答えていくうちに、自分でも気づいていなかった本音が出てきます。
出てきたものを、4つに分けてみてください。
- 人:上司、先輩、お客様
- 時間:残業、休み、忙しさ
- お金:給料、ボーナス、手当
- 仕事内容:整備そのもの、接客、雑務
どこにいちばん集まったかで、前の章の表のどれに当たるかが見えてきます。
AIはあなたの職場を見ていませんし、整備の現場も知りません。
あくまで自分の考えを整理するための相手として使い、決めるのは自分です。
② 口コミサイトとSNSで、中で働く人の声を調べる
求人票に書かれているのは条件だけです。
社風や実際の残業時間は、中で働く人の声を見ないと分かりません。
口コミサイトで、会社名を検索する
OpenWork、転職会議、en Lighthouseなどで、気になる会社の名前を入れて調べます。
ディーラーは販売会社ごとに別の会社なので、自分が受けようとしている会社そのものの口コミが読めます。
整備職の人が書いた、残業・年収・評価制度の話が見つかります。
SNSで、会社名やディーラー名を検索する
Xで会社名や「整備士」で検索すると、現役の整備士が日々の仕事について投稿しています。
求人票にも口コミサイトにも出てこない、その日の現場の空気が見えます。
口コミは辞めた人が書いていることが多く、悪い内容に偏りがちです。
感想の部分ではなく、残業時間や年収といった数字を拾うようにしてください。
③ 別の職場で働く整備士に、直接聞く
いちばん確かなのは、実際にそこで働いている整備士の話です。
別のディーラーに移った同期、民間整備工場で働いている元同僚。
「残業どれくらい?」「休みは取れてる?」と、条件から聞くと話が進みます。
部品商や外注先など、いろいろな工場を回っている人も情報を持っています。
普段顔を合わせる相手なら、聞きやすいはずです。
口コミサイトと違って、今この瞬間の話が聞けます。
④ 転職エージェントに相談して、今の条件と比べる
自分の中で整理ができたら、外の情報と比べます。
整備士向けの転職エージェントは、無料で相談だけでもできます。
求人を紹介してもらわなくても構いませんし、今の職場に知られることもありません。
聞いておきたいのは、この3つです。
- 年収(ボーナスを含めた額で比べる)
- 年間休日と、休みの曜日
- 残業時間
ここで「思ったより今の条件は悪くなかった」と分かることもあります。
逆に「自分の残業は多すぎた」と気づくこともあります。
辞めると決めていなくても、相談はできます。
まとめ
- ディーラーを辞めてよかったのは、時間に追われず、残業がなく、家族と休みが合うようになったから
- 後悔しているのは、年収が100万円以上下がったこと、最新の情報や研修に触れられなくなったこと、冷暖房のある環境と年の近い同僚を失ったこと
- 辞めたい理由が「今いるディーラー」なら別のディーラー、「働き方」なら民間整備工場、「整備士の仕事そのもの」なら異業種
- 辞めると決める前に、AIで整理 → 口コミとSNSで調べる → 別の職場の整備士に聞く → エージェントに相談

私は「辞めてよかった」と思っています。
それでも、失ったものはありました。
大事なのは、何が嫌なのかを分かったうえで選ぶことです。
そこさえ間違えなければ、辞めても、辞めなくても、納得できる答えになります。



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