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車のエアコンが効かない原因!現役整備士が教える診断方法

技術・知識

暑い時期になると問い合わせが増えるのがエアコンが効かない

普段見る機会が少ないからどのように診断していけばいいか分からないし、車種によって違いがありますが

結論から言うと大体壊れるのが

  • マグネットクラッチ不良
  • コンプレッサー不良
  • 電動ファンモーター不良
  • ガス漏れ
  • リレー不良
  • ヒューズ切れ

そこで整備士として20年以上働いてる僕ができるだけ、わかりやすく解説します

本記事を読んでくれたら、大まか70点は取れると思います

なので、良かったら読んでください

そして、今後の整備士人生に役に立ていただければ、幸いです

車両の現状を確認

最初にエンジンを始動して、エアコンスイッチをONで

風量をMAX、設定温度MAX COLDにしてね

エンジンルームを開けて、はじめに各機器の作動状態を確認

  1. コンプレッサーのマグネットクラッチがONしてるか
  2. ラジエータ電動ファンが作動してるか

コンプレッサーのマグネットクラッチ

コンプレッサーのマグネットクラッチが作動しない要因として

エアコンガス不足か、コンプレッサーのマグネットクラッチを作動させる

電気がきてない可能性が考えられる

エアコンガス量の確認

コンプレッサーのマグネットクラッチが作動してないのであれば、

ガス不足の要因があるため、入ってるかの確認のためにマニホールドゲージを取り付ける

安全のため、必ずエンジンを停止してからマニホールドゲージを取り付けてね

エンジンは停止した状態でゲージのメモリが低圧・高圧ともにおおよそ0.5〜0,8MPa前後あれば、

ガス不足が要因でコンプレッサーのマグネットクラッチが作動しない可能性は低い

0.5〜0.8MPa以下ならガス漏れの可能性があるので、

ひとまず、ガスを補充してコンプレッサーのマグネットクラッチが作動するか確認しましょう

なお、ここで見ているのはエンジン停止時の圧力で、ガスが入っているかどうかの確認です。エンジンをかけた状態で圧力を測ると、ガス漏れ・コンプレッサー不良・コンデンサーの冷却不良まで切り分けられます。詳しい見方は下の記事にまとめました。

カーエアコンの圧力正常値と見方|マニホールドゲージで故障診断
カーエアコンの圧力の正常値は低圧0.15〜0.30MPa、高圧1.4〜1.8MPa(R134a・外気温30℃)。マニホールドゲージの見方と、ガス漏れ・コンプレッサー不良などの切り分け方を現役整備士が解説します。

マグネットクラッチの電源電圧の確認

0.5〜0.8MPa前後があれば、次にコンプレッサーのマグネットクラッチの電源がきてるか

コンプレッサーのマグネットクラッチのコネクタを外し、

その状態でイグニッションスイッチをONにし(エンジンは停止状態)

テスターを使い、車両側のコネクタのプラスとマイナスの電圧を測定する

約12v出力してるようならコンプレッサーのマグネットクラッチ不良

約12v出力してなければ、マイナス側のテスターをボディーアースに変えて再度測定してみてね(マイナス側のコネクタが断線してる可能性があるため) 

それでも約12v出力しなければ、ヒューズを点検してみよう

ヒューズの点検

A/Cのヒューズを外して真ん中の部分が切れてないか確認

切れてるようなら、ヒューズの不良なので、同じアンペアのと交換してね

切れてなければ、次はリレーの点検

補足内容ですがヒューズの上部分に金属のポッチが左右にあるけど、そこで電気がきてるかの確認とヒューズが切れてるかの確認もできるよ

リレーの点検

同じ形状のリレーと付け替えして、マグネットクラッチが作動するか確認

作動するようなら、リレー不良だね

ラジエータの電動ファン

ラジエータの電動ファンモーターが作動しない要因で考えられるのが

ファンモーターもしくは、ファンモーターを作動させる電気がきてないか

電動ファンモーターの点検

A/CがONの状態で電動ファンが回ってないのであれば、

まずは気をつけながら軽くファンモーターを叩いてみてください

叩いて動くようならファンモーター不良だね

叩いても動かないのであらば、ファンモーターまで電気がきてるか確認しよう

安全のため、エンジンを止めてファンモーターのコネクタを外す

可能ならファンモーターの単体点検が望ましいけど、

ほとんどの車は車上で点検するのはむずかしいので、

車両のコネクタで電気がきてるかでファンモーターの良否判定

テスターでコネクタのプラスとマイナスを当てて、約12v出力してれば、ファンモーター不良

約12v出力しなければ、マイナス側のテスターをボディーアースに当て変えて確認

約12v出力するようなら、マイナス側の配線が断線してる

テスターのマイナス側をボディアースに変更しても、変わらないのであればブロアファンモーターのヒューズの点検をしよう

ファンモーターのヒューズ点検

ファンモーターのヒューズを外して真ん中の部分が切れてないか確認

切れてるようなら、ヒューズの不良なので、同じアンペアのと交換してね

切れてなければ、次はリレーの点検

リレーの点検

同じ形状のリレーと付け替えして、マグネットクラッチが作動するか確認

作動するようなら、リレー不良だね

まとめ

冒頭でもお話してように車種によって構造が全然違います

場合によっては修理書を参照しながら診断していかないと判断できないこともあります

でも、今回の内容が分かれば大まか70点を取ることができます

お互いにこれからも整備士ライフをやっていけるように頑張りましょう

応援しています!

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この記事を書いた人

現役の自動車整備士(整備歴20年・2級整備士/自動車検査員)。整備の技術のほか、整備士の転職お金・家計についても、現場のリアルと実体験をもとに書いています。

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