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ボールジョイントの外し方|固着して外れないときの対処法を現役整備士が解説

技術・知識

タイロッドエンドブーツやロアボールジョイントブーツを交換するとき、プーラーをかけてもボールジョイントが抜けない。
締め込んでいくうちに、ネジ山を潰してしまった。そんな経験はありませんか?

私も昔はプーラーを使っていました。食いついて抜けないところをさらに締め込んで、ネジ山を潰したこともあります。
プーラーをいい位置にセットするだけで時間がかかり、付けられなくて、ほかの部品を外したこともありました。
ハンマーで叩けば早いと聞いても、部品を壊しそうで怖くて使えませんでした。

今は、ハンマーを2本使って、ナックルを叩いて外しています。
この記事では、そのやり方を手順どおりに紹介します。

ハンマーでボールジョイントを外す手順

用意するのは、ハンマー2本だけです。
1本はナックルに当てる用、もう1本はそのハンマーを叩く用です。
種類は基本なんでも大丈夫。普段使っていて、慣れているものを使ってください。

  1. ナットを緩める
  2. ナックルにハンマーを当てる
  3. 当てたハンマーを、もう1本のハンマーで叩く

① ナットを緩める

まず、ボールジョイントのナットを緩めます。
緩んでいれば、外しても外さなくても、どちらでも大丈夫です。

車種によっては、ドライブシャフトが邪魔でナットが外れないことがあります。大体、トヨタ車はそんな感じです。
そのときはナットを残したまま叩いて、固着が外れたら、ロアアームを下げつつナットを取ります。

② ナックルにハンマーを当てる

ボールジョイントが刺さっている、ナックルの側面に、1本目のハンマーを当てます。
ボールジョイントそのものではなく、ナックルに当てるのがポイントです。

ボールジョイントが刺さっているナックルの側面にハンマーを当てたところ
ナックルの側面に、1本目のハンマーを当てたところ

③ 当てたハンマーを、もう1本のハンマーで叩く

当てたハンマーの頭を、もう1本のハンマーで叩きます。
部品に直接ハンマーが当たらないので、間違えて違う所を叩かずに済みます。
ほとんどは、これで外れます。

ナックルに当てたハンマーを、もう1本のハンマーで叩くところ
当てたハンマーを、もう1本のハンマーで叩く

それでも外れないとき

どうしても外れないときは、浸透潤滑剤とプーラーを組み合わせます。
浸透潤滑剤を吹き付けたら、ほとんど待たずに、プーラーをネジ山が崩れない程度にかけて、隙間からハンマーで叩きます。

⚠ プーラーを使うとき

プーラーを使うときは、落下防止の紐を付けておいてください。
テンションが取れた瞬間に、プーラーが落ちてきます。

まとめ

タイロッドエンドやロアボールジョイントは、ハンマー2本で外せます。

  • ナットは、緩んでいれば外しても外さなくてもいい
  • ナックルの側面にハンマーを当てて、もう1本で叩く
  • 外れないときは、浸透潤滑剤とプーラーを組み合わせる
プーラーをセットする手間も、ほかの部品を外す手間もいらないので、時間短縮になります。

毎日忙しい整備士の時間短縮に、少しでも役立てば幸いです。お互い、頑張りましょう。

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